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2017年3月15日号 1面

森友疑惑であらわになる
安倍政権の本性 
「民族の裏切り者」の本質
広く暴露しよう

極右人脈と地位悪用で
私腹を肥やす連中は 
米国に従い国を
売り渡す「国家の寄生虫」

 連日のように新事実が暴露される森友学園疑惑の報道を見て、多くの国民は「どこまで腐っているのか」と、怒りあきれ果てていることだろう。明らかになる事実をたどると、「薄汚い疑惑」という以上の重要な本質が見えてくる。

国家に巣くうおトモダチ
 安倍首相夫人が名誉校長を務めていた学校法人・森友学園(大阪市)が、「安倍晋三記念小学校」と銘打って寄付金を集めて小学校新設をもくろみ、それに協力するかのように国は「ゴミの撤去費用」を口実に学校用地を土地評価額から八億円以上も安い価格で払い下げた。松井・大阪府知事(日本維新の会代表)も同学園の要請で私立小学校の設置認可審査基準を緩和した。
 また、同学園が小学校校舎建築費に関し国と府に異なる金額の工事請負契約書を提出し補助金を詐取していた疑いも浮上している。
 森友学園の籠池前理事長は右翼組織「日本会議」の構成員で、稲田防衛相が「感謝状」を贈呈、顧問弁護士も務めるなど、政権との異様なゆ着が次々と明らかになっている。同会議は、「霊感商法」で悪名高い統一教会や、かつて「大東亜戦争貫徹」を掲げた生長の家元信者などが関係しているが、その人脈は政治家や企業家、国や行政などに幅広く取り付いている。同学園の幼稚園では、園児に教育勅語を唱和させ、「安倍首相がんばれ」などと言わせる教育が行われていることや、中国や韓国に対する敵視ヘイトスピーチ文書が配られたことも暴露された。同時に園児を田んぼに突き落としたり、トイレをガマンさせたりなど、虐待に近い軍隊モドキの教育も行われていた。
 さらに、安倍首相の旧友が理事長を務める加計学園が愛媛県今治市で開設をめざす岡山理科大獣医学部をめぐり、国家戦略特区指定や土地の無償譲渡で政治力が働いていたという「第二の森友学園疑惑」も浮上している。
 これらを簡単にまとめれば、安倍首相や閣僚などが首をそろえて戦前復古的な学校設立に協力し、国家の財産をタダ同然で売り払ったり制度を変えたりなどと便宜を図り、その裏では見返りの政治献金も動いていたのではないかいう疑惑だ。高い道義心や愛国心を掲げて「国士」ヅラする連中が、地位や特権を悪用してトモダチ同士で結託して国家に巣くい、また強欲に私腹を肥やしていたことは疑いがない。
 政治家や教育者として不合格というだけでなく、「国家の寄生虫」としてただちに獄に放り込まれるべき輩だ。明治時代、政治家が同郷の商人に官有物を安価に払い下げて指弾を浴びた「官有物払下げ事件」を想起させる。
 映画監督の小津安二郎氏が作品に込めていた「戦争をしている時代はバカな奴らが威張っている時代」とのメッセージが思い出される。こういう連中の悪行を許していてはいけない。

これぞまさに売国奴
 ここで声を大にしたいのが「極右カルト連中が私欲に意地汚い」ということだけではない。「占領軍の押し付けた憲法改正」を声高に叫び「強い日本を取り戻す」などという勇ましい言葉とは裏腹に、実際には宗主国・米国の顔色をひたすらうかがい、へつらい、従っており、そのしわ寄せを国民に押し付け、国益を売り渡しているのである。
 かれらが「憲法を押し付けた」と訴える占領軍・米国が日本各地に築いた米軍基地の存在にモノを申すどころか、基地を集中的に押し付けられて米軍の軍事植民地のように扱われる沖縄県民の思いを踏みにじり続けている。安倍首相の沖縄への姿勢はあらためて記さないが、森友学園の籠池氏は、中国や韓国を見下し敵視するだけでなく、米軍基地建設に反対する沖縄の翁長知事も「中国のスパイ」呼ばわりしている。
 また、たとえばかれらが環太平洋経済連携協定(TPP)で、米国の多国籍大企業に農業や医療や年金など幅広い分野で国益が売り渡されようと策動される中でも、もちろん反対の声を上げるわけではなく、安倍応援団としてこれに協力し、農村の荒廃や医療・福祉の低下、国民経済の衰退に尽力している。
 まさに売国奴、民族の裏切り者にほかならない。
 要するに、かれらの頭の中は戦前から命脈を保つカルト的妄想、「強い日本」夢想の精神的自慰で満たされているわけだが、それと表裏一体の高い虚栄心と強いコンプレックスでもって自らの地位と財産に執着し、中国や韓国を見下し、沖縄県民など国策に異議を唱える者を攻撃するというわけだ。
 安倍首相をはじめ国や行政の随所に根付くかれらは、安倍首相の頭や手足となって売国的、反国民的、アジア敵視の政策を推し進めようとしている。たとえば「安倍晋三記念小学校」は「氷山の一角」で、学習指導要領の改定などを通じて「国を愛する態度」などを子供らに植え付けるなど、教育勅語的な内容を徐々に浸透させようとしている。
 教育勅語は戦前の大日本帝国の教育制度の柱で、基本的には皇国史観を下地に天皇と国に尽くす人間を育てるための富国強兵政策を反映した教えだ。この教育と中国や朝鮮(当時)を差別し見下す見解が車輪の両輪となり、侵略戦争を思想的に支えた。
 この教育が現在的に使用されれば、米国のアジア戦略に沿って日米軍事同盟を強化し、米国の先兵となって中国と軍事的に対峙(たいじ)することに大いに利用される。国民には多大な犠牲が押し付けられ、国土が荒廃するだろうが、安倍首相のおトモダチは当然にも血を流すことも泥にまみれることもない。
 森友学園疑惑は、かれらの本性を国民に分かりやすく説明する格好の材料だ。かれらがゼニカネに薄汚いだけでなく、民族の裏切り者であるということを、この機会に職場、地域、ネットなどで暴露し、かれらの手から国のカジ取りを取り戻す闘いの一助としなければならない。   (N)


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