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労働新聞 2017年2月5日号・4面〜5面

2017新春講演会・旗開き

 党建設と闘いの前進誓う

 党中央委員会(東京)、党九州地方委員会(福岡市)に続いて、党近畿地方委員会、党東海地方委員会主催による新春講演会・旗開きが相次いで開催された。各地で行われた新春講演会ではいずれも大隈鉄二・党中央委員会議長が講演、変動激しい内外情勢を見通す上での観点を提起、併せて強力な統一戦線の形成、そして党建設の強化・拡大を熱烈に訴えた。また、旗開きには友党、各級議員、労組活動家などから連帯あいさつが行われた。近畿、東海における新春講演会・旗開きの様子を紹介する。


東海/労働者に寄り添い、強大な党めざし決意 情勢見通しの正しさ再確認
 大隈鉄二・党中央委員会議長を招いた党東海地方委員会主催による新春講演会・旗開きが、一月二十九日、三重県鈴鹿市で開催された。会場には来賓や支持者、各県の同志などが詰めかけた。
 第一部の新春講演会は板倉重永・党三重県委員長の開会あいさつでスタートした。板倉同志は「昨年の講演会から一年経過したが、大隈議長が見通した通りに情勢が推移した。情勢を正しく見通すことができれば、それ自身が力をもつことになる。そうした意味で是非、議長の講演に耳を傾けていただきたい」と述べた。
 続いて大隈議長が講演を行った。
 大隈議長は、「米国でトランプ大統領が就任し、まだ閣僚も揃わないなかでも大統領令を連発している。毎日情勢が動いているので、こちらもそれに立ち後れずに最新の情勢も折り込んで話しをしてみたい」と講演の口火を切った。
 講演では昨年述べた情勢の見通しがどのように推移したのか、また米大統領選の結果について、なぜトランプが勝利したのかその背景は何か等についてデータを示しながら説明が行われた。さらには情勢分析する上での観点の問題についても重要な提起を行った。
 そして、わが党の闘いについても力強く提起、労働党の建設を力強く呼びかけた。

自治体議員、闘いの現場から決意
 新春講演に続く第二部の旗開きは、長年の党の友人であり、元日本青年団協議会長の西井勇氏の乾杯のあいさつで始まった。
 来賓あいさつが行われ、田中智也・三重県議会議員は「昨年も議長による講演を聞き、本日もまたしっかり学習させてもらった。日頃は板倉県委員長にご指導頂いている。これからも学習し、地方議員としての立場、役割を全うしていきたい」と述べた。
 石川翼・愛知県安城市議会議員は「講演を聞いて米国のトランプ大統領登場の影響がどのように出くるのか改めて注視しなければと思った」と感想を述べた。続けて、「国内では安倍政権が『働き方改革』などと言っているが、実際は資本に有利なように労働者を働かせる『働かせ方改革』だ」と鋭く指摘、地元で起こっている事例をあげながら暴露、「労働党の皆さんとともに団結して闘う」と決意を訴えた。
 次に新たな米軍基地建設が狙われている名護市辺野古で、「カヌー部隊」の一員として建設阻止へ闘っている富田正史氏が、安倍政権によって新基地建設が権力のむき出しの暴力で進められていることを告発した。そのなかでは、基地建設への反撃が現地はもとより全国でも始まっていることが紹介され、埋め立てに使う土砂や海上基地の土台となるハイブリットケーソン搬入などに対しても闘いが繰り広げられていることが紹介され、支援を呼びかけた。
 元自治労三重県本部委員長の浜中正幸氏からは、「戦争との距離がどんどん近づいていると感じるし、生活も親の世代より悪くなっている。自民党をヘコませなければと思ってはいるが、自分の目の黒いうちは難しいと心配していた。しかし、議長の講演を聞いて内外ともに矛盾がいっそう拡大し、その時期も早まると感じさせられ、希望がもてた 。引き続きがんばっていきたい」と決意を語った。
 続いて岐阜県の同志は、「自分の身の回りでも農家が田んぼを維持できない状況があることや、さまざまな事件が頻発していることを見ても、資本主義が末期症状にあると実感している。いよいよ、闘う労働者の出番が来ている、団結してがんばろう」と呼びかけた。
 愛知県の同志は、「リーマン・ショックから八年も経つが、派遣労働者が置かれている状況はいっそう厳しいものがある」と報告しながら、「仲間がいることが自分の財産だ。固い決意でこれからも闘っていく」と決意を述べた。
 この同志の発言を受けた板倉操・鈴鹿市議は「厳しい暮らしを余儀なくされている人たちに寄り沿って闘い、政府や自治体の問題点を鋭く暴露できる議員をめざして闘っていきたい」と述べた。
 閉会あいさつに立ったブロック指導部の由良隆同志は「にぎやかな、そして元気の出る新春講演会・旗開きができたことを嬉しく思っている。これまで党を支えてくれた友人、同志の皆様方、同志の努力のおかげだと思う」と謝意を表し、「迫り来る大津波に備えて、党を強め、大きな闘いつくっていこう」と呼びかけた。
 旗開きは最後に参加者一同による「インターナショナル」斉唱で締めくくられた。

東海の新春講演会・旗開きに寄せられたメッセージ(敬称略)
・三重県議会議員
 稲森としなお
 日本労働党新春旗開きの開催を、心からお祝い申し上げます。平和で安心して働く社会の実現に向けて、実り多い一日となりますことをお祈り申し上げます。

近畿/闘いの提起受け、労働運動と党建設前進を 共産党の「野党共闘」鋭く批判
 党近畿地方委員会主催の新春講演会・旗開きが、一月二十二日、大阪市で同志をはじめ来賓や支持者多数が参加して開かれた。
 第一部の新春講演会では、川崎正・党大阪府委員長が「私たちは『戦争を含む乱世』の時代に入ったと申し上げてきた。昨年の英国の欧州連合(EU)離脱、そして米大統領選のトランプ当選などまさに『戦争を含む乱世』である。トランプ米大統領は就任演説で『米国第一』を宣言した。トランプ政権で世界、そして日本がどうなるのか、どう闘うべきか聞いてほしい」と開会あいさつを行った。
 続いて、党中央委員会を代表して大隈鉄二議長が新春講演を行った。
 大隈議長は、まず昨年を振り返り、二〇〇七年から始まった「百年に一度の危機」が「一五年秋以降中国経済が息切れし、いっそう深刻な危機に突入。まさに乱世になった」「背景には食い物の怨(うら)み」があると指摘。また、世界経済が「緩やかに回復しつつある」という見解はウソで、格差社会の拡大など「誰にとって」という角度から検討しなければならないと指摘した。
 次に米大統領選でなぜクリントンではなくトランプが勝利したのか、戦後の米国の経済成長率や製造業労働者の推移、ラストベルト地域における労働者のうっ積した不満などが背景あることを報告。問題は米国の当面する課題は何か、「世界の中での米国社会が何を余儀なくされているか」を注目すべきと指摘。具体的には、「米国第一」で国内矛盾を他国に転嫁すること、内政ではインフラ投資、減税、金融の規制緩和を進めるが、米国財政の負担など限界を指摘。
 三点目に、情勢を分析、把握する上で、「世界中の政治経済学者や知識人とわれわれでは何が違うのか」、例えばイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長などの見通しが短期間に外れるのかを分析。二〇〇七年以降の危機の中で米国の衰退と中国の台頭という世界経済の構造変化、世界経済の成長率が右肩下がりになっていることなどを、具体的に示しながらマルクス主義の方法論で分析することの重要さを指摘。
 次に大隈議長は、世界展望について、世界経済は危機打開が見いだせず、諸国内外で矛盾がさらに拡大する、そして「米帝国主義は歴史を巻き戻そうとしている」とジョゼフ・ナイ元国防次官補などの著作を引用しながら論断。金融を頂点とするグローバル化が進み、世界中で格差社会が広がり、世界も米国社会ももたないところにきた。貧困層に分配が必要と識者はいうが、激しい企業競争や国家対立の中で実現できない。実際にはトランプの「米国第一」で中国や日本、メキシコなど他国に犠牲を転嫁する政策が強まり、世界を地獄への道連れにしかねないと厳しく批判。
 次に「安倍政権が成長戦略の柱と位置づけていた環太平洋経済連携協定(TPP)がトランプ政権に破棄され、アベノミクスは展望がなくなった。トランプの政策でトヨタなど企業も現状にとどまれなくなった。日本だけでなく世界の支配層は脱却の方向が見つからず、自国の人民に危機を転嫁する以外道がなくなった。人民が闘っていようとがいまいが、人民の襲いかかってくる」と鋭く指摘した。
 最後に、「したがって闘いに備えなければならない」と呼びかけた。そのなかで、広範な統一戦線の形成をめざして、「戦争に反対し、アジアの平和とわが国の自主外交、日中友好、朝鮮敵視に反対し即時国交回復などの世論喚起と国民運動」「沖縄と全国から米軍基地を一掃する闘い」「中小零細企業、農業、商工業者の要求を闘う」「労働者の闘いを支持激励し、広範な統一戦線を形成」の四点を団結して闘いたいと表明した。
 さらに、大隈議長は共産党が主導する「野党共闘」「選挙協力」について述べた。そのなかでは、戦後の共産党の衆参国政選挙での獲得議席や得票率などの推移を資料で示し、共産党が推進している理由、民進党側の事情、自公与党の対応を分析。その上で、自公与党の議席が少し減少し、民進や共産などの野党の議席が増える可能性があると指摘。しかし、この野党協力の延長線上に「連合政権が実現する可能性はまったくない、安保破棄も、労働者や中小零細企業や農民の問題も解決しない」と断言。「選挙への幻想が広がれば、ストライキで闘うような労働運動は軽視される。しかも、支配層が現状にとどまれず、人民に危機を転嫁する情勢が迫っている」「革命的労働運動と革命的政党との結合なしには闘えない。わが党への参加を呼びかける」と熱烈に訴え講演を締めくくった。

闘いへの決意あふれる来賓あいさつ
 第二部に旗開きは、自主・平和・民主のための広範な国民連合代表世話人の吉田伸氏の乾杯の音頭で始まった。
 歓談をはさんで、各界の来賓からあいさつが行われた。
 長崎由美子・社会民主党大阪府連合会幹事長は、「米国でトランプ大統領が就任して今後どうなるのか含め、示唆(しさ)に富んだ講演だった。自公政権を補完している維新の会を大阪で止めていくのか問われている。議長から指摘された経済の本質をつかみ、労働運動の発展のために社民党もいっしょにがんばっていく」と決意を述べた。
 次に、武谷新吾・全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部書記次長は、安倍政権の内外政策を徹底的に暴露し、「生コンの中小企業と連携しゼネコンとの闘いを強化して労働条件を前進させる闘い、沖縄の米軍基地に反対し、安保破棄などの政治的な闘い、学習の強化など思想闘争の三位一体でがんばりたい」と力強く決意を述べた。
 広範な国民連合代表世話人の佐々木道博氏は、「広範な国民連合は一九九三年結成以来闘ってきたが、昨年から体制を一新して、参院選前と年末に国の進路を問う緊急集会、八月には全国地方議員交流会を開いた。米国のトランプ政権誕生で日本の政治も大きく揺さぶられる情勢だ。皆さんと連帯し、日中友好や日朝国交正常化などに積極的に取り組みたい」と抱負を述べた。
 元京都府議会議員(公明党)の角替豊氏は「労働党の新春講演会・旗開きに参加することが恒例になり、楽しみにしている。『日本会議』が全国各地の地方議会への請願運動を通じて政権に影響を与えるまでになっている、これに対してわれわれの運動も見直し、庶民の生活感情を大事にすべきと思う。今年も連携していきたい」と述べた。
 朝鮮総聯大阪府本部国際・統一部長の姜賢氏は、「前オバマ米政権の対朝鮮政策は失敗した。朝鮮政府は米韓軍事演習の縮小中止を呼びかけているが、トランプ政権がどう対応するか試金石になる。南も大きな変化の時代を迎えている。日朝国交正常化の運動をともに進めたい」と訴えた。
 さらに釜ヶ崎地域合同労働組合の稲垣浩委員長、元連合京都会長の勝本光一氏からも連帯のあいさつがあった。
 また、大阪府党の同志から、祝電・メッセージが紹介された。なお、大阪市長会会長で田中誠太・八尾市長の秘書も参加した。
 閉会にあたって、由良隆・党京都府委員長が「大隈議長の講演は、激動する世界を客観的に正確につかみ、闘いを提起した。私の周辺でも年収は二百万円以下という人が複数いる。貧乏から抜け出せない人たちが急速に増えている。かれらは選挙にも行かない。そういうかれらを信じて、接近し、共に闘いたい」と決意を述べた。
 最後に参加者一同で、スクラムを組んで「インターナショナル」を斉唱して閉会した。

近畿の新春講演会・旗開きに寄せられたメッセージ(敬称略・順不同、一部抜粋)
・新社会党大阪府本部委員長 茨木市議会議員 山下けいき
・大阪府市長会会長 八尾市長 田中誠太
・自治労大阪府本部執行委員長 山口勝己
 日頃、私たち自治労の諸活動に対するご支援、ご指導に心より感謝申し上げます。
 働く者の広範な団結で雇用・労働条件の維持向上をはかるとともに、地 域社会の充実や、国際的な視野をもった、平和・人権・地球環境を守る取り組みによって「ゆと
り、豊かさ」を実感できる社会をつくりあげていくために、ともにがんばりましょう。
 貴党の今後ますますのご発展とご活躍をご祈念申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
・全日本港湾労働組合関西地方大阪支部執行委員長 樋口万浩
 新春旗開きにあたり連帯のメッセージを送ります。
 安倍政権打倒・自公政権の粉砕、野党共闘の連立をめざし、安倍の暴走に 歯止めをかけなければなりません。
 更なる発展を祈念して連帯のメッセージと致します。
・「止めよう! 経ヶ岬の米軍レーダー・危険な戦争準備を許さない」緊急府民の会 代表 大槻正則
 私たちは、近畿で初のアメリカの軍事基地、京都府下にある「経ヶ岬のXバンドレーダー」 反対の闘いを、近畿初めての組織を立ち上げ、全力で、署名、集会、市長選を闘ってきました。 しかし、「経ヶ岬のXバンドレーダー」は米軍基地として作られ、その上百六十名の軍人・軍属が駐 留しています。
 さらに、米軍の射撃訓練が、一六年十一月から福知山市で一方的に行われております。実弾射撃訓練は実弾で標的を撃つだけではなく、「テロ制圧」のような訓練も入るため、 近隣住民の不安をいっそう強くしています。
 私たちは、これからも米軍の基地反対の運動を進めてまいります。皆さんの参加を心より訴えるものです。
・社会民主党兵庫県連合代表 宝塚市議会議員 梶川美佐男
・連合北播地域ユニオン タワージャズジャパン支部
・神戸市外国語大学 姫路獨協大学名誉教授 家正治
・全日本港湾労働組合関西地方神戸支部執行委員長 森田克義
 新たな年が明け、春闘の本格化に向けた運動が進んでいるところですが、一七年春闘は私たち 労働者にとって多くの課題が山積する闘いとなります。
 ここ数年は、「官製春闘」と揶揄(やゆ)される状態が続いていますが、実際には一部大企業のごくわ ずかな賃上げに止まっています。日本企業の圧倒的多数を占める中小企業は大手からの単価引き 下げや納入期限の短縮にさらされ、ますます厳しい状態に置かれています。そして、労働者の生 活・労働実態は一向に改善されていません。
 さらに政府は、労働時間の規制緩和を進める「労働基準法改正案」やクビきり自由化を進める 「解雇の金銭解決制度」の導入を目論んでいます。より労働力を安くて扱いやすく、捨てやすい ものにしようとしています。
 私たちの暮らしや働き方を改善し、人が大切にされる社 会を作る意思と力を持っているのは、この社会の担い手である私たち労働者以外ありません。
 ともにがんばりましょう。
・全日本港湾労働組合関西地方神戸支部 山陽バス分会 分会長 渡辺誠治
 昨年、軽井沢でスキーツアーバス転落事故が発生してから一年が経過しました。多くの死傷者 を出した凄惨な事故でしたが、その教訓は今も生かされているとは言えません。
 本当に必要なことは、これまで大企業の利潤追求のために繰り返されてきた規制緩和路線をや め、誰もが明るく健やかに暮らせる社会を実現するための規制強化です。一人ひとりが大切でか けがえのない人間であるにもかかわらず、その上に利潤が位置する社会の在り方そのものを変え
ていくことが必要です。
 私たちはこれからも初心に立ち返りながら、一歩一歩、仲間とともに運動を進めていきたいと思います。
・在日韓国民主統一連合(韓統連)大阪本部 代表委員 金隆司


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