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労働新聞 2017年1月25日号・5面

新春講演会・旗開き/九州

闘いの展望つかみ、
党建設前進へ決意

 党九州地方委員会主催の新春講演会・旗開きが一月十五日、福岡市において各界の来賓や支持者、各県の同志たち多数が参加して開かれた。
 第一部の新春講演会では、党九州地方委員会の渡辺浩同志が「米国のトランプ次期大統領が決まって以降、みな慌てふためき右往左往しているような状況で、参加された皆さんも世界や日本がこれからどうなるのか、どう闘えばいいのか、じっくりと聞いていただきたい」と開会あいさつを行った。

大隈議長が熱烈に訴え/党への結集呼びかける
 続いて、党中央委員会の大隈鉄二議長が新春講演を行った。
 大隈議長は、昨年の旗開きでの述べた内外情勢についての見通しと、昨一年の出来事、とりわけ英国の欧州連合(EU)離脱の国民投票や米大統領選挙結果などに触れ「情勢発展の要因は依然として経済が主要だが、上部構造の領域で大きな世界史的な転換点といってもよい状況」と述べた。そして、「世界史が速いスピードで変わっていく背景は、食い物の怨み」と喝破。また、マスコミなどで言われる、世界経済が「緩やかに回復しつつある」というのはウソで、「誰にとって」という角度から検討しなければならないと指摘した。
 次いで米大統領選挙の経過と結果について、選挙の仕組みや経過、なぜトランプが勝利したのか、なぜクリントンが勝利できなかったのかなどの背景となっている、米国の経済成長率の推移や製造業の状況などを詳しく報告した。問題は「米国の当面する課題は何か」であって「世界の中での米国社会が何を余儀なくされているかこそ注目し、その上で、トランプ政権が何を余儀なくされ、限界は何なのか等々を考える」ことが重要であると指摘した。
 次に、大隈議長は世界の情勢を分析、把握する上での観点について「世界の政治学者や経済学者、知識人とわわれはどこが違うのか」ということについて報告した。大隈議長は、世界経済の成長率や、二〇〇七年以降の危機を通じて、米国の衰退と中国の登場という世界の歴史的な構造変化が進んでいることを具体的に示しながら、マルクス主義哲学までさかのぼって、詳しく論断した。
 世界や日本の情勢展望について、大隈議長は、危機打開の見出せない世界経済、諸国の内外で矛盾はさらに激化する。その中で「米帝国主義は、歴史を巻き戻そうと試み始めた」として、ブレジンスキーなどの著作を引用しながら、とりわけ米中関係の経過と現状についての米側からの評価や米国の一貫した狙いなどについて暴露し、「敵方も現状に耐え難くなった。現時点で闘っていようが、いまいが、敵側は襲いかかってくる」と指摘した。
 大隈議長は、わが党の闘いについて述べた。「帝国主義と戦争に反対し、平和と独立を目指して闘いを強める。米国の国際政治、戦争、悪事の数々を徹底的に暴露する。安倍政権への政治的暴露と闘争の強化、沖縄、全土からの米軍基地の一掃、朝鮮民主主義人民共和国との即時・無条件の国交正常化や中国その他ジア諸国との交流、共闘の強化。情勢評価、政治、思想、理論の各方面での研究を深め、立派な『労働新聞』をつくり、その宣伝と普及活動を強化する。労働者階級の賃金闘争、労組への組織化など、闘いの強化」。また、広範な統一戦線の形成について、「引き続き団結を心から願って、自主・平和・民主のための広範な国民連合を大切にして進める」とした。
 最後に、「わが党は、党組織の拡大と、政治、思想、理論面を併せての、強大な党の建設を、当面の戦略段階での中心任務としているが、情勢と闘いが切迫している。先進的労働者階級、先進的知識人の方々に、わが党への積極的参加を呼びかける」と熱烈に訴え、講演を締めくくった。

各界から連帯アピール/「一生懸命闘う」の声
 第二部の旗開きでは、最初に三人の来賓からあいさつがあった。
 社民党福岡県連合の末広晃・総務財政局長が「日本の現状を見ると、新自由主義の矛盾の噴出が安倍政権を生んでいるのではないかと思う。講演では上部構造、下部構造の話もあったが、今年は『資本論』第一巻が出版されて百五十年、日本では大政奉還から百五十年と歴史的な節目の年。私たちにとっては総選挙を闘う年ということで、新自由主義、新保守主義という共通の敵に対してともに闘っていこう」と連帯のあいさつを述べた。
 平和・人権・環境福岡県フォーラムの前海満広・事務局長は「安倍暴走政権を止める重要な課題に直面して、私たちも労働組合や市民団体の皆さんと力を合わせてこの課題に集中して運動を推進をしていきたい。講演での問題提起も含めて、さまざまな運動分野でご指導をいただき、連携をして闘いを推進していく」と述べた。
 朝鮮総聯福岡県本部から徐好植副委員長が「労働党の皆さんが、独立と自主、アジアとの平和と共生、労働者の権利拡充のための運動を果敢に繰り広げていることに対して敬意を表する。また民族教育をはじめとする在日朝鮮人の権利の確立、日朝国交正常化と朝鮮の自主的平和統一をめざす運動に変わらぬ声援を寄せて下さることに対し、心から感謝する。安倍政権・日本政府に対して、朝鮮総聯への政治的弾圧、民族教育に対する権利、在日朝鮮人に対する人権蹂躙(じゅうりん)を直ちに中止するよう要求し、闘っていく」と決意を述べた。
 また部落解放同盟福岡県連の中川茂敏事務長が来賓として紹介された。
 パーティーでは、北九州での闘いの先輩である山口哲夫氏が「日本の労働者、農民・漁民、その他働く人びとが、いまこそ団結して、資本主義の体制を根本から打ち破り、働く者が主人公となるような社会をつくるために、皆様方と一生懸命奮闘したい。そのために日本労働党がわれわれの闘いの先頭に立って革命的な役割を果たされることを願う」と乾杯の音頭を取った。
  ※  ※  ※
 歓談を挟んで、TPP(環太平洋経済連携協定)反対福岡ネット、部落解放同盟福岡県連合会、佐賀県平和運動センターからの連帯メッセージが読み上げられ、各界からの祝電等と併せて会場で紹介された(別掲)。
 続いて、各界からの挨拶に移り、地方議員からは原竹岩海・福岡県議会議員、上村和男・筑紫野市議会議員、柿野義直・みやこ町議会議員が決意の一端を述べた。
 会場では、例年おこなっている障がい者団体からの盲導犬募金のアピール、自治体労働組合役員、広範な国民連合・福岡や市民団体代表からの活動報告が行われた。
 旗開きには、九州各県、広島県からも同志たちが参加した。広島から駆けつけた同志らは、岩国での米軍住宅建設反対の闘いの報告、長年自動車関連労働組合の役員をしていた同志からは、自動車業界や労働組合を取り巻く状況について報告した。熊本から参加した同志たちからは、熊本地震後の状況や体験の報告がなされた。さらに、佐賀、福岡、長崎から参加した同志らが次々に演壇に立ち、闘いの決意を表明した。
 福岡の同志は「若手がもっと勉強しろということで仲間を連れて参加した。いろんな現場でそれぞれ歯を食いしばって闘っている仲間の人たちと出会って、いろんな活動を聞くことで勇気をもらっている。差別と闘うために『闘って闘って』どこまで闘い続ければいいのかということを感じることもあるが、いっしょに闘っている仲間と出会うことで、改めて『人が人として幸せに生きていく世の中をつくる』ために、自分たちもともにに闘っていくという気持ちを固めている。来年もまたそてぞれの場で闘っているということを言い合えるように、この一年間、一生懸命がんばっていきたい」と力強く決意を述べた。
 閉会にあたって、中村哲郎・党福岡県委員長が、「今年の旗開きは例年にも増して熱気ある旗開きとして開催することができた。今年は闘いを余儀なくされる年になる。トランプ米新大統領の登場は、自動車関連を中心に県の経済や労働者の生活に大きな影響を及ぼすだろう。これらも含めて県民の生活に関わる問題で全力をあげて闘ってみたい。もう一つは沖縄県民との連帯の闘い、辺野古の新基地建設に反対する闘いで、福岡から新基地建設のための埋立て土砂を搬出させないも重要になる。県民の声としても運動を盛り上げていきたい。そのために、労働党を強くしなければならないし、統一戦線組織である国民連合が大きくなるために、若い人たちをはじめ多くの人に党に結集してもらい、ともに闘っていきたい」と参加者へのお礼と決意を述べた。
 最後に、自治労全国一般所属の同志による音頭で団結ガンバローを三唱、参加者全員で「インターナショナル」を斉唱して閉会した。
 激動が予想される新年の闘いのスタートとして、九州地方委員会 の旗開きは意気高く成功した。


新春講演会・旗開きに祝電・メッセージを寄せた方々(敬称略・順不同、一部抜粋)

・福岡県知事 小川洋
・福岡県飯塚市長 齊藤守史
・福岡県筑紫野市長 藤田陽三
・福岡県大野城市長 井本宗司
・福岡県福津市長 小山達生
・福岡県川崎町長 手島秀昭
・衆議院議員 緒方林太郎
・衆議院議員 鬼木誠
・参議院議員 大島九州男
・参議院議員 野田国義
・元衆議院議員 楠田大蔵
・福岡県議会議員 原竹岩海
・福岡県議会議員 田辺一城
・福岡県議会議員 仁戸田元氣
・福岡県議会議員 野田稔子
・福岡県議会議員 吉原太郎
・福岡県議会議員 伊豆美沙子
・北九州市議会議員 森本由美


・TPP反対福岡ネット 委員長 倉重博文
 日頃より、福岡県農業の振興並びにJAの事業活動に対する格別のご高配、並びにTPP(環太平洋連携協定)断固反対に関する連携・協調につきまして、厚くお礼申し上げます。
 TPPは食・くらし・いのちや国の主権をも揺るがしかねない国民生活全体にわたる重大な問題であるにも関わらず、情報開示もないまま、また、トランプ米大統領の離脱表明により、協定発効が不透明な中、採決が進められたことに強い憤りをもっています。
 私たちは、引き続きさまざまな連携を強め、今後も「国民の食と農やくらし、そしていのちを守る運動」を継続していく覚悟です。


・部落解放同盟福岡県連合会  委員長 組坂繁之
 「部落差別解消推進法」は昨年十二月参議院本会議で成立しました。いまだに起こる結婚差別などを広く社会に訴え、厳しい部落差別の実態を明らかにしてきたことが、この法律の制定につながりました。今後とも、こうした、今ある部落差別の実態を正確に集約し、差別糾弾闘争を強化することが求められています
 狭山再審に向けた闘いは、石川一雄さん「自白」で「発見」された万年筆が被害者のものでないことを明らかにした「下山鑑定」が新証拠として提出されました。石川無実の世論を大きく広げ、狭山再審の闘いに勝利しましょう。


・佐賀県平和運動センター 議長 原口郁哉
 私たちの運動はいま、原発再稼働反対、沖縄辺野古新基地建設反対の闘い、佐賀空港へのオスプレイ配備反対の闘いなど大きな課題に直面しています。
 対米従属、日米軍事一体化を許さず、若者を戦争に駆り立てる安倍政権の暴走に抗し、国民的闘いのうねりを今こそつくらねばなりません。


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