20020425

海外移転で仕事なくなる
国民の将来考えない企業家

デモや座り込み、何でもやるぞ

横浜市・失業者 横山 宝明


 横浜の公共職業安定所を訪れたのは、3月28日の朝でした。高年齢者給付金の申請のために出向いたのです。職安の入り口で2人の人がビラを配っていたので、何気なくそのビラを受け取りました。
 自宅に帰ってから読んでみると、失業者ネット・横浜が「失業者の要求を政府にぶつけて、全国にアピールするため、国会前座り込みに参加しよう」と書いてありました。これはぜひ参加しようと思い、事務局担当の方に電話をして集合場所などを確認しました。

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 私は、長い間外国で仕事をしていました。日本のために外貨を稼ぎ、日本の経済的発展に貢献してきたと自負していました。私は現在66歳ですが、いろいろと事情があって仕事をしなければ生活することができません。しかし、この年齢になるといくら経験や資格をもっていてもどの企業も雇ってくれません。
 これからは、高年齢化がますます進みますが、これでは蓄積してきた技能や技術を生かす場所がなくなってしまうのではないでしょうか。大手企業は、人件費が安いといって工場を海外に移転していますが、労働者の仕事場もなくなり、結果的には技能、技術、ノウハウも外国に取られてしまうことになります。自分で自分の首を絞めているような事業家は、国民の将来など考えていないと思います。日本はこの先どうなっていくのか、目先のことばかり追いかけていて不安になります。
 失業者がこんなにいるのに、国会ではまったく議論になりません。国民は平和ボケしてしまったのか、それともあきらめてしまったのでしょうか。昔は学生たちが、デモに参加したりして少しでも世の中をよくしようと、みなそれぞれ努力してきました。
 私も直接体験しましたが、インドネシア、フィリピンなどでは、少しでも暮らしが悪くなれば、すぐに市民や学生がデモを行います。行動も非常に激しいものもあります。 政府は外国に多額の無償援助をしていますが、それだけの金があるならば失業問題、福祉その他に金を使うということを考えないのだろうか?私がパキスタンにいたとき、湾岸戦争が始まりました。商社の家族も知っていますが、日本人は石を投げられ買い物にも行けませんでした。外国に援助金をばらまいても、その国の国民のために使われず上層部の懐に入ってしまうからなのでしょうか?

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 失業者ネット・横浜の呼びかけがあったので国会前集会に参加しました。横浜、川崎だけでなく東京や埼玉からも来ていました。労働組合からもたくさんの人がきていました。失業問題に対してみんなで一生懸命やっていることを感じました。
 集会後感想を出しあっている時、失業者1万人が国会デモをやれば議員たちも黙って入られない、と言った人がいました。これからもみんなで力を合わせて、デモや座り込み、何でもやろうと思っています。